宅配大手のヤマト運輸や佐川急便でドライバーとして働く場合とは違い、軽貨物では仕事を始める際にまず、配達用の車を用意する必要がある。
配達で使う車を用意する方法としては、
- 会社からレンタルする
- リース会社からレンタルする
- 自分の車(持ち込み)で仕事を行う
かを選べる場合が多い。
管理人の個人的な意見としては、軽貨物で使えるような軽自動車を元々持っているのならそれを使えば良いし、軽貨物で使えるような車を持っていない場合は最初は車両レンタルの方が良いかと思う。
会社から車両をレンタルする場合
自分で車を持っていない人や「車は持っているが、軽貨物で使うような荷物が多く入るバンタイプの軽自動車ではない」と言った人達は、(会社によっては車を貸し出してくれるので)会社から車両をレンタルして仕事に使う事が出来る。
営業ナンバー取得などの手続きを行わなければならないかもしれないが、(その辺りは直接会社に聞いた方が良い)車を自分で用意する必要が無く手軽に仕事を始める事が出来る。そして、毎月の売り上げから車両レンタル料として月数万円程度(会社によって違う。)を引かれる事になる。
リース会社からレンタルする場合
会社から車をレンタルする以外にも、リース会社から車をレンタルして仕事を始める、と言った方法もある。
リース会社から車両をレンタルする場合、3年契約、4年契約など、あらかじめ契約期間が決められており、毎月定額の車両レンタル料を支払う事になる。契約期間が終了すれば、そのままその車両を購入する事も出来る。
例えば、個人事業主向けに軽バンのリースを行っているGMSリースでは、事故歴無し、車検整備付き、登録7年以内、内装美品、と言ったある程度の品質の車両を取り扱っており、3年プランか4年プランから選ぶことが出来る。新車、中古車、両方を取り扱っているので自分の予算に合わせてプランを組むことが出来る。また、審査通過率98%と、ローン審査に不安のある人でも申し込みやすくなっている。
上記のGMSリースもだが、営業ナンバーの取得代行まで行ってくれる会社もあるので、「営業ナンバーの取得が面倒」「複雑そうでよく分らない」と、言った人は営業ナンバーの取得までお願いしてしまえば、より楽に開業する事が出来る。(関連記事:軽貨物の始め方「営業ナンバー取得~任意保険の契約」までを解説)
自分の車を使用する場合(持ち込み)
「自分の車で仕事を行う」場合、
- 元々持っている車を使う
- 新しく中古車を買う
- 新しく新車を買う
と言った選択肢がある。
元々持っている車を使う
軽貨物で使えるような軽自動車を元々持っているのならそれを使えば良い。これなら新しい大きな出費が増える事も無い。ただ、今後もその車を普段乗るようにも使う場合は「ナンバーが営業ナンバーに変わってしまう」事を忘れないでおきたい。
新しく中古車を買う
- 「軽貨物で使えるような車は持っていない」
- 「でも、出来れば自分の車で仕事を行いたい」
- 「でも、新車はちょっと高い」
と、言ったような人はガリバーなどの中古車販売業者で中古車の購入を考えても良いかもしれない。中古ではあるものの自分の車である為、内装・外装のカスタマイズが可能である。
新しく新車を買う
金額的には一番高くつく。が、「本気で軽貨物をやっていく」と決めた人なら新車の購入も全然ありである。軽貨物で使用するようなバンタイプの軽自動車は、100万円前後(メーカーや車種によって前後あり)するようなものが多い。(ローンを組めば更に高くなる)
新車を買えば
- 完全にゼロから自分好みにカスタム出来る
- 仕事に対するモチベーションが上がる
などのメリットがある。
(中古車でもだが)新車を買えば、自分の車なので(仕事に支障の無い範囲であれば)自分の好きなようにカスタマイズする事が出来る。
- 内装(シート、ハンドル、オーディオ周り、など)
- 外装
- ドライブレコーダーの取り付け
など、「ゼロから自分好みにカスタマイズしたい」と言う人も(特に男性の場合)少なくないかと思う。
ただ、中古車・新車どちらを買うにせよ、「軽貨物の仕事を辞めた後」の事も考えておいた方が良いかもしれない。軽貨物を辞めた後、その車を普段乗りに使用しないのなら中古車買取業者や廃車買取業者への売却を行う手間が発生する。
車両レンタルがおすすめな理由
軽貨物で使用出来るような車を持っていない場合は、新車や中古車を買ってしまうよりもまず車両レンタルで様子を見る事をおすすめする。
最初から新車を購入するのはリスク
「本当に軽貨物の仕事を続けていけるか?」、「軽貨物の仕事で生計を立てていけるか?」がまだ良く分らない段階から車(特に新車)を購入してしまうのはリスクでもある。車両レンタルで数カ月ほど軽貨物の仕事をやってみて「続けていけそう」、「生活していけそう」と感じたのなら、それから新車なり中古車を購入しても良いはずだ。
もし仕事を数カ月で辞めてしまった場合、新車や中古車を購入していると「仕事が無いのに車のローンだけが残る状態」となってしまうが、車両レンタルならそうはならない。
車両レンタルなら売却の必要も無し
また、先程も触れたように中古車・新車どちらを買うにせよ、軽貨物を辞めた後には、その車を(普段乗りに使用しないのなら)中古車買取業者や廃車買取業者への売却を行う手間が発生してくる。だが、車両レンタルならその手間も発生しない。