軽貨物(など宅配)で高層マンションが乱立するエリアを担当する事になると多少厄介である。
高層マンションエリアを担当する事になると、配達件数が伸びない為「高層マンションエリアは避けたい」と考えている軽貨物ドライバーも少なくないのではないだろうか?
管理人Gonza-less自身も配達件数が伸びなかったし、「かなり面倒だった」と言う記憶が強い。
この記事では、「高層マンションでの宅配の流れ」や、実際に高層マンションが乱立するエリアで軽貨物の宅配案件をこなしてみて気付いた「コツ・注意点」などについて書いていきたいと思う。
(高層マンション乱立エリアに限らず、様々な場面で使える配送スピードを上げる方法については今より配送スピードを上げる為の4つのコツ【様々な業務で実践可能】を参考に。)
セキュリティ強の高層マンションでの宅配の流れ
それぞれ、その高層マンションによってセキュリティの強度は異なってくるが、ここでは比較的セキュリティがしっかりした高層マンションでの宅配の流れを書いていこうと思う。
比較的セキュリティのしっかりしている高層マンションでの宅配の流れを大まかに分けると、車を止めてから
- 防災センターでカードキーの受け取り
- 配達先の部屋へ宅配
- 防災センターにカードキーの返却
となる。
①防災センターでカードキーの受け取り
比較的セキュリティのしっかりした高層マンションでは、まずマンションの裏などにある防災センターに寄ってカードキーを受け取らなければならない場合が多い。
防災センターの場所については、それぞれのマンションごとに異なってくるのでそれぞれよく確認する必要がある。
防災センターに入ったら、おそらく警備員がいて
- 会社名
- 氏名
- 入館目的
- 連絡先
- 入館時間
などを専用の用紙に記入するように言われるので、それぞれを記入しカードキーを受け取る。
②宅配先の部屋まで配達
正面入口へ
防災センターでカードキーを受け取ったら、次にマンションの正面入り口からマンションへ入る。
おそらく、正面入り口の1つ目のドアを通った所で各部屋の呼び出し用インターフォンがあるので、
- 配達先の部屋番号を押し
- 呼び出しボタンを押す
配達先の部屋の住人が出たら、配達に来た旨を伝えて2つ目の自動ドアを開けてもらう。
エレベーターへ
2つ目のドアを通ったら、エレベーターを探しエレベーターに乗る。荷物運搬専用のエレベーターがあるマンションも多い。荷物運搬専用のエレベーターがある場合は、そちらを使用する。
比較的セキュリティのしっかりしている高層マンションでは、カードキーををかざさないとエレベーターが使用できないパターンが多いかと思う。カードキーをかざす所は分り易く表示されている場合が多いので、そこへカードキーをかざす。そうすれば、エレベーターが使用出来る。
荷物の受け渡し
エレベーターから降りたら配達先の部屋を探し、配達先の部屋に到着したら、いつも通り受け渡しを行う。ここは特にいつもと変わった事は無い。
エレベーターへ
無事に荷物を宅配し終えたら、先程と同じようにエレベーターに乗り下まで降り、普通に正面玄関から出て行く。
防災センターでカードキー返却
宅配が終わり正面玄関から出たら、防災センターへカードキーを返却しに行く。
先程の用紙に退館時間を記入し、警備員にカードキーを返却し終了だ。あとは、車に戻り配達の続きを行う。
高層マンションエリアを運転する際のコツ・注意点
的確で素早い車線変更を
高層マンションが乱立するようなエリアでは道路の車線も多くなるが、同時に交通量もかなり多くなる。特に、車線変更には気をつけるべきかと思う。
次の目的地(配達先)を的確に把握し、「どの車線にいればいいのか?」を考え、車線変更が必要な場合は早めに行ってしまわないと、「車線変更のタイミングを逃してしまう」なんて事もあり得る。
転回禁止箇所に注意
また、このような高層マンションエリアでは転回を行う事も多かった。
だが、場所によっては転回禁止になっている交差点もあるので、しっかり標識を確認して運転した方が良い。
高層マンションエリア、停車の際の注意点
車の停車場所や駐車違反に関する事柄は、軽貨物に限らず宅配の仕事を行う人全般に関わってくる問題だ。
高層マンション乱立エリアで宅配の為に車を停車する場合、どのような点に注意すればいいのだろう?
大通りに面した高層マンションの場合
大通りに面した高層マンションの場合、車も大通りに停める場合が多くなるかと思うが、まず第一に宅配を手早くスピーディーに終わらせる必要がある。
大通りの場合、極端に車が渋滞していない限りはたいてい見通しが良く、長時間停車していると目立つ。
細い路地(裏路地)に面した高層マンションの場合
細い路地(裏路地)に面して立っている高層マンションも多数存在する。
こちらの場合も、手早くスピーディーに宅配を終わらせる必要があるのはもちろん
- 段差に気をつける
- 出来るだけ車を端に寄せて止める
と、言った点にも注意した方がいいかもしれない。
段差に気をつける
大通りに面した高層マンションへ配達する場合も段差に気をつける必要はあるが、細い路地では
- 煉瓦が敷き詰められたようなガタガタの道
- 舗装が荒い道
なども少なくない。これらに台車の足を取られて「荷物が台車から落ちてしまう」事も充分あり得る。
荷物の破損に繋がりかねない上時間のロスにも繋がるので、気をつけるべきかと思う。
出来るだけ車を端に寄せて止める
細い路地では当然だが、車を端に寄せて止めないと他の車が通れなくなる。「配達している最中にクラクションを鳴らされる」と、言った事態も起こり得る。
余談:いかにもな「お金持ち」は見かけず
高層マンションが乱立するエリアの宅配案件を行っている最中「見るからにお金持ち」と、言うような人はほとんど見なかった。割と普通な人が多かった。
だが、あのような高層マンションに住んでいるのだから基本的に、「ある程度お金持ちな人達」なのは間違いないかと思う。