「名前はよく聞くけど具体的に軽貨物ってどう言うものかよく分らない」と言った人も多いと思う。
そもそも軽貨物とはどのような仕事なのだろう?
大手宅配業者の下請け、独自の配送業務
そもそも軽貨物とは、業務委託契約している会社やリース会社からレンタルしている軽自動車、または元々自分自身で所有している軽自動車で業務委託契約している会社から仕事(案件)をもらい、ヤマト運輸や佐川急便など大手宅配業者の下請けとしてアマゾンの荷物の個人宅宅配を行ったり、ネットスーパー注文商品の個人宅宅配を行ったり、特定の企業間の荷物の配送(企業便)を行ったり、スーパーマーケットへの野菜の宅配を行ったり、、工事現場への工事で使用する道具(コーンや器具)の配達を行ったり、荷主から荷物を預かり新幹線などの交通機関で受取人の元まで荷物を運んだり(ハンドキャリー便)、と幅広く配送に関する業務に携わる仕事となる。
ヤマト運輸や佐川急便など宅配大手のサポート的な面もあるし、また軽貨物業界独自の配送業務も数多い。
軽貨物の主な配送業務
- アマゾン商品の個人宅宅配(大手宅配業者の下請け)
- ネットスーパー注文商品の個人宅宅配
- 企業便
- 長距離便
- スーパーへの野菜の配送
- 工事現場へ道具の配送
- ハンドキャリー便
使うのは営業(黒・4)ナンバーの軽バン
軽貨物の配送業務で使う車は、通常の乗用車の場合と異なり営業(黒・4)ナンバーの軽バンで行う事になる。営業ナンバーと言うのは黒地に黄色字のナンバープレートの事で、(普通、軽自動車のナンバーは黄色地に黒い文字なので、それが真逆になった形)よく小学生等が「クロッキー」と言っている。軽バンとは、荷台スペースが荷物を多く積めるように広くなっているタイプの軽自動車だ。
4ナンバーを取得するには、開業届などの手続きが必要になる。4ナンバーを取得しなければ、仕事を行う事は出来ない。
軽貨物=個人事業主、経費は自分持ち
軽貨物の場合、会社員では無く個人事業主となる。
普通に大手の宅配業者などで社員として働く場合は、ガソリン代、車の維持費などは会社が払ってくれるが、軽貨物の場合は全て自分で払わなければならない。
服装が自由だったり、割と自由に仕事が出来ると言った良い面がある反面、こう言っデメリットがある。
>>>「個人事業主」と言う自由な働き方の落とし穴。安易な選択は危険
詳しい仕事内容
例えばアマゾン商品の個人宅宅配の場合。
この仕事は、先程も触れたようにヤマト運輸や佐川急便など大手宅配業者が自分達だけでは配りきれなかった(アマゾンなどの)荷物を分けてもらい配送する仕事となる。文字通り、消費者がネット通販のアマゾンで注文した軽くて小さい物から大きめの物、重めの物までありとあらゆる商品を注文者の自宅まで配送する事になるが、ネットスーパーの個人宅宅配に比べれば荷物は比較的小さい物、軽い物が多い。
アマゾン商品の個人宅宅配の場合、荷物1個当たりの単価が決まっており(会社や配達エリアによって単価は変わってくる)、「単価×配送した件数」が報酬となる。
アマゾン商品の個人宅宅配の報酬体系
荷物1個当たりの単価 × 配送した件数 = 報酬
例)荷物1個当たりの単価が150円、1日で80件配送した場合
単価150円 × 80件 = 報酬1万2000円
自由度は高い
軽貨物は、会社員のように月~金曜の朝○○時~夕方○○時、のように決まった勤務時間はなく、自分の気分でシフトが自由に組める。服装も割と自由なことが多い。
案件の多さはやはり、東京、埼玉、神奈川をはじめとする関東圏が割と多いかと思う。この辺は会社や工場が多いので、宅配をせず工場~会社への定期便・スポット便を中心にこなしているドライバーも多いはずだ。