脱サラしてまで軽貨物で独立開業する価値は本当にあるのか?

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「会社の人間関係に嫌気がさした」、「もともとサラリーマンなんて自分に合っていないんだよ・・・」そう思っていた時、ふと目に飛び込んできた軽貨物の魅力的な求人情報。

「月収○○万円以上のドライバー多数!」「業務委託で面倒な人間関係は無し!」「好きな曜日、好きな時間に働ける!」

 

「サラリーマン生活が性に合わない」「一人で行動するのが好き」「今の仕事場は窮屈、もっと自由に働きたい」。そんな人達にとって軽貨物の求人情報は、とても魅力的だ。

確かに、会社の上下(また横)の人間関係に嫌気がさしている人達からしてみれば人間関係のしがらみが少ない軽貨物ドライバーは、とても魅力的に映るかもしれない。また、家族や子供との時間を大切にしたい人達にとっても時間の融通が効く軽貨物ドライバーの仕事は魅力的に映るかもしれない。

 

が、果たして簡単に脱サラを決意し軽貨物業界に参入してしまっても良いのだろうか?



稼ぎたい額、動機による

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脱サラして軽貨物ドライバーとしてやっている人達、またはこれから脱サラして開業しようとしている人達にもそれぞれ理由があるかと思う。

  • サラリーマン生活に疲れた(人間関係、労働条件など)
  • 家族や子供との時間を大切にしたいから
  • リタイア前のおこずかい稼ぎ(すでに充分な蓄えがある)

などなど。

 

稼がなければ度★★★→サラリーマン生活に疲れた人達

*「稼がなければ度」は管理人の独断と偏見によって付けています。

 

会社の体質なり人間関係なり業務内容なり、何かしらの理由で「サラリーマン生活に疲れ、軽貨物業界に参入する」人達は、どちらかと言えば副業的な働き方と言うよりは「軽貨物を本業としてガッツリ稼ごうとしている」人達が多いのではないだろうか。(もちろん副業を行いながら、もしくは他に本業を作り軽貨物を副業的に行う人達も少なからずいるかと思う。)

そして、「サラリーマン生活に疲れて」脱サラし、軽貨物業界に参入する人達には比較的若い世代(~30代)も多いかもしれない。若ければ体力的には有利である。

 

サラリーマンの平均年収

日本のサラリーマンの平均年収は440万円程度のようだ。(参考:All About

単純にこの額を軽貨物で稼ごうとすれば、月に37万円程度稼ぐ必要がある。売上に換算すると、毎月40万円台後半~50万円台半ば程の売り上げを出さなければならない。

 

サラリーマンの平均年収を稼ぐには

軽貨物で毎月40万円台後半~50万円台半ば程の売り上げを上げるには、どうすればいいのだろう?

あくまでも管理人の体感としてだが、

  • それなりに良い案件(例えば宅配なら高層ビルが無く、一軒家や集合住宅中心のエリアの配達。企業便なら、報酬もそれなりで毎日午前午後とも安定して仕事のあるもの)を振ってもらい
  • 週5日稼働
  • 少なくとも数カ月はそのエリア、ルートの仕事をこなし慣れる

そうすれば、絶対に無理な数字でも無いかとは思う。

 

稼がなければ度★★☆→家族や子供との時間を大切にしたい人

「家族や子供との時間を大切にしたいから」軽貨物に参入する人達の場合、おそらくサラリーマン時代は毎日仕事に追われ、夜遅くまで残業したり会社の付き合いなどで家族や子供との時間が取りづらかった人達が多いかもしれない。

なので、最初から「ガッツリ仕事をこなす」と言うよりは「(休みの日に家族で出かけたりできるような)適度な休みを取りつつ、会社員時代よりゆったりと自分のペースで仕事をしよう」と決めている人達が多いかもしれない。

そのように、「稼ぎ」よりも「家族や子供との時間」を優先する人達。「思ったより稼げなくても私は不満を持ちません」と言った人達なら、どうぞ参入すれば良いのではないかと思う。

 

稼がなければ度★☆☆→リタイア前のお小遣い稼ぎ

すでに充分な蓄えがあり、「おこずかい稼ぎが出来れば良い」程度に考えている人達の場合も別に普通に参入すれば良いのではないかと思う。

 

なんだかんだ、本人のやる気次第

ここまで「どれだけ稼がなければならないか?」を基準に見てきたが、何だかんだ言って結局最後は「本人のやる気次第」になってくるのではないかと思う。

本人が「どうしても軽貨物ドライバーとして働いてみたい!」、「これなら毎日いきいきと仕事が出来そうだ!」、「まさに、こんな仕事を待っていたんだ!これしか無い!」、と、サラリーマン生活を投げうってでも、どうしても軽貨物ドライバーの仕事をやってみたいと思ったのなら、参入してみれば良いかと思う。

 



会社を辞める前に

これから「脱サラして軽貨物で独立開業してやっていこう」と思っている人達は、会社を辞める前に1度冷静に考えてみたり、家族など周りの人達の意見に耳を傾けてみるのも良いかもしれない。

 

軽貨物について調べてみては?

確かに求人情報は魅力的だ。だが、安易に軽貨物の求人情報を鵜呑みにすべきではない

また、軽貨物を始める前にそもそも軽貨物とはどのような仕事なのか?大手宅配業者との違いはなんなのか?、だいたいで良いので知っておくと良いかもしれない。

 

視野が狭くなっていないか?

人間、自分で何かこうと決めたら

  • その選択が絶対に正しい
  • 他の意見を聞く必要は無い
  • 正しいと分っているのなら早く行動を起こさねば

と、ついつい視野が狭くなってしまう事が少なくない。家族など周りの人達の意見に耳を傾けてみると、意外と自分が正しいと思っていた事が他の人から見ると正しくなかったり、今まで自分が気付かなかった新たな発見があるかもしれない。

 

サラリーマン・正社員の方が金銭面で圧倒的に安定的

個人事業主(軽貨物)は働き方が自由だが、落とし穴もある圧倒的に人間関係のストレスが少ない代わりに、良い案件を回してもらえなかったり、仕事になかなか慣れない内は生計を立てるのが苦しいかもしれない。

 

確かに、サラリーマン社会にも嫌な事は多いと思う。(管理人はサラリーマン経験が無いが、それでも様々な情報に触れていると「大変だろうな」との想像はつく。)

だが、フリーターや派遣社員フリーランス(その人のレベルにもよるが)に比べてサラリーマン(正社員)の方が金銭的にはよっぽど安定しているのではないだろうか。

 

月々、固定額の給料(+残業代など)が貰えるだけでもありがたいのかもしれない。個人事業主となると、そうはいかないからだ。だが、「安定」を投げ打ってでも出来高制の軽貨物業界に参入したいのなら、それは個人の自由だ。




もし、脱サラして独立開業するのなら

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様々な収入源の確保

もし、会社を辞めるのなら軽貨物以外の様々な収入源を確保しておけばその方が圧倒的にリスクは少ない。

別に絶対そうしなければいけない訳ではなく、「もし可能ならばそうした方が良い」程度の事ではあるが。

 

レンタル、車両リースが低リスク

また、仕事で使う車両に関してだが、もちろん自分自身で車を購入して使う事も出来るが、会社からレンタルしたり、車両リースサービスを利用すれば、少ないリスクで仕事を始める事が出来る。どちらも毎月レンタル料を支払う事になるが、車両リースの場合は契約期間が終了すれば、車を購入する事が出来る

 

諸手続きや確定申告の知識が必要に

軽貨物で独立開業するにも色々と手続きが必要になってきたり、確定申告の知識も持っておかなければならない事も頭に入れておいた方が良い。

開業する際には営業ナンバーの取得や任意保険の契約が必要になってくるし、また確定申告が会社員とは異なるので青色申告の申請方法を調べたり、確定申告の際に経費に出来るのが一体何なのか?を把握しておく必要がある。




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